2012年12月23日

漫画貧乏

 

著 佐藤 秀峰 
PHP 
1,200円 
2012年5月 

「ブラックジャックによろしく」は好きな漫画で、

以前よくお昼ご飯を食べに行っていたラーメン屋においてあり

繰り返し読んでいた。 

本書は「ブラックジャックによろしく」の著者が

漫画の未来に疑問を感じ、

オンラインでの販売に乗り出すまでの悪戦苦闘の記録である。 

漫画家と出版社の関係に疑問を持ち、

試行錯誤を繰り返し最終的にはオンラインでの販売に踏み切る

という内容ではあるが、「ブラよろ」のような著者のこだわりや正義感、

正しいあり方などを追求する度にあちこちにぶつかり苦戦する様が完全に

一つのストーリーとなっており楽しめる。 

本書最後にはオンライン販売サイトの利用方法に記載があり、

宣伝を込めている部分で興ざめしそうなものであるが、

本編部分が面白いので嫌みを感じず共感すら覚える。

それにしても「ブラよろ」を無料公開していたとは知らなかった。 

後で会員登録して読んでみたい。











タグ:佐藤 秀峰
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2011年02月25日

ルポ 出所者の現実


著  斎藤充功
平凡社新書
740円
2010年11月

著者はこれまでも犯罪者や刑務所に関する本をたくさん手がけてきている方だ。

犯罪者が刑期を終え、または仮出所をして新しい生活を始めるにあたり仕事がない。

「自業自得」といってしまえばそれまでだろう。

いまどき、新卒予定の大学生でも就職がないというのに当たり前じゃないか、というのも簡単なことだ。

そして、金も住むところもなく再犯に手を染めてしまう。

そんな現実を徹底した取材をもとに表現しているのがこの本だ。

更正施設を近所に建設されることに反対する住民の気持ちもよくわかる。

自分の家の近くにそんな施設ができたら、娘を持つ親として全く心配がないかといえば嘘になる。

しかし、「躓いた」方達に二度とチャンスのない社会でいいものだろうかとも思う。

「罪を憎んで人を憎まず」でありたいとも思う。

私がこんなことを言える立場でないことも承知しているが、だからこそ一般の方達よりも想像できる。

自分に何ができるのか、何もできないのかわからない。

ただ、これからも意識のどこかにこうしたことを持ち続けると思う。

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2006年09月11日

生協の白石さん

著 白石昌典 東京農工大学の学生の皆さん
講談社
952円

実は私はこの東京農工大の近くの大学に通っていました。ので、なんとなく親近感を感じます。

素直に面白かったです。声を出して笑ってしまうところもいくつかありました。

後ろのほうにこの本をビジネス書として読んでもいいのでは・・・というコメントがありましたが、あえて意味付けをするならコミュニケーション法という感じかなと思いました。実際に白石さんがちょっとムッとするカードを見つけたときにも少しの間を持って冷静になりそのカードを無視もしくは攻撃的な返答をするのではなく、それなりのユーモアを持って返す。この、「間」が実は大事なのではないだろうかなどと考えてみました。

あまり深く考えずにさらっと楽しむのは正解かもしれません。

図書館で長い間待ってようやく借りたのですが、まだ、待っている方がたくさん居られるようです。ちょっと旬を過ぎたかなとも思いましたが根強い人気ですね。

posted by okapi at 05:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ドキュメンタリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月28日

放送禁止歌

著 森 達也
監修 デーブ・スペクター
解放出版社
1800円

先日、紹介した森氏の著書。
岡林信康、頭脳警察、泉谷しげるなどなど私より少し上の世代の方たちが熱中したフォーク。
その放送禁止になった背景などから始まり、たどり着くのは、やはり、この著者のキーワードの「思考停止」。
そしてそれはメディアであり周囲であり日本であり、はたまた自分であることを描きだす。
部落の問題は私自身は、ほとんど知らない。小学校のときに学校の先生がこんなことが実は今でもあるんだよと教えてくれて、へぇーと思った程度。
こういう、知らないとかタブー視されて誰も言わない問題は果てしなく深く重いと思う。
これを良いきっかけとして勉強して、知り、自分で考える必要があると思う。


posted by okapi at 21:29| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | ドキュメンタリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月07日

いのちの食べかた

著 森 達也
理論社
1000円

子供向けに食べ物の大切さを知って欲しいと思い借りてきた本だったのですが、とても幼稚園の子には難しそうで、私が読んでもとても好奇心を刺激される一冊でした。
最初は本のタイトルどおり、牛や豚がどういう流れで私達の手元に来るのかの解説がなされています。
要は、牛からスーパーの店頭のプラ・パックの間で誰がどのように牛や豚を殺しどのように解体しているのかを解説しています。
そして、ここからがこの本の真髄で、そういうお仕事をされている方たちはどういう方たちなのか?ということを明らかにし、人間の本質へと迫ってくるのです。
「思考停止」・・・この言葉がキーワードだと私は感じたのですが、実際、私の周りや、私自身もこの状態があり考えさせられる一冊です。
全ての大人に読んで欲しい一冊です。


posted by okapi at 06:37| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(2) | ドキュメンタリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする